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環境経済委員会視察 2007.10.31〜11.02
産業支援策(花巻市)

 バブル崩壊後、誘致企業が激減したことから、内発型産業振興を目指した。下記3施設を設置し、専任コーディネーターを置くことにより、企業ニーズに応じた外部経営資源とのマッチングを推進している。

  • 起業化支援センター
     国、岩手県の支援により開設した、新規創業、新分野への進出、研究開発を目指す企業をサポートする拠点。産学官連携による共同研究を支援するセンターハウスと、起業化を実施しようとする人向けの貸工場からなる。センターハウスは、貸研究室8室、技術交流室、会議室、開放試験研究室を有する。貸工場等は3タイプ合計13棟。
  • ビジネスインキュベーター
     JR花巻駅前「なはん通り」に設置された都市型産業のインキュベート(孵卵)施設。レンタルオフィス6室、ITセンター、商談室、談話室を有する。
  • 賃貸工場
     起業化支援センターに隣接する2タイプ合計9棟の鉄骨平屋建てレンタル工場。入居期間は5年まで。

財団法人 仙台市産業振興事業団

 平成8年に仙台市の全額出捐により設立。新規創業、中小企業の経営革新、産学連携、産業の情報化・国際化をトータルにサポートする総合支援機関。仙台駅西口北側に立つ31階建てのビル「アエル」の中に所在し、5階〜8階に仙台市情報・産業プラザ「ネ!ットU」を展開している。
  • 5階[多目的ホール(展示会など稼働率88%)、情報化研修室、インターネットコーナー、産業情報ライブラリー(産業関連情報を図書やビデオで提供)など]
  • 6階[セミナールーム2室、特別会議室(企業の役員会などに利用)など]
  • 7階[事業団オフィス]
  • 8階[企業育成室12室(Aタイプ:13.93坪 使用料69,120円/月 共益費62,685円/月 6室、Cタイプ:24.53坪 使用料121,680円/月 共益費110,385円/月 2室など)⇔ビジネス開発ディレクターをはじめとする各種専門家が事業の成長を強力にサポート]

アエル

企業育成室入居状況

産業情報ライブラリー

埼玉県環境整備センター&彩の国資源循環工場(寄居町)

 右図上半分が埼玉県環境整備センターで、下半分が彩の国資源循環工場。

○埼玉県環境整備センター

  1. 事業主体:埼玉県
  2. 設置目的:廃棄物の処分地を自ら確保することが困難な県内の市町村・中小企業などのために、廃棄物の広域的埋立事業を実施する
  3. 事業内容:廃棄物の最終処分(埋立処分)
  4. 受け入れ対象:県内市町村等からの一般廃棄物、県内中小企業等からの産業廃棄物
  5. 埋立容量:193万立方m 埋立容量:271万トン
  6. 1号2号埋立地は既に埋立完了し、陸上競技場などを含む緑地公園となっている。

     3号埋立地

○彩の国資源循環工場
 持続可能な発展と資源循環型社会の構築を提案する、公共関与による総合的「資源循環型モデル施設」。
 県の存在により周辺住民の理解が得られやすくなり、県は土地を提供しPFIとすることで資金負担の軽減がなされている。

  1. 事業主体:民間企業9社(今回は、よりいコンポスト梶A潟Gコ計画などを見学)
  2. 事業内容:廃棄物のリサイクル(サーマルリサイクル、固形燃料化、水銀回収、堆肥化、焼成など)
  3. 受 入 量:2,400トン/日
  4. 再資源化率:約93%(9社平均)
感  想

 廃棄物処理については、環境汚染物質処理、交通量の問題、などを一体的に解決するため、できるだけ集約して立地することが好ましい。

しょいか〜ご(千葉市)

 組合員が技術を活かし生産した野菜・果物・花などの農産物とその加工品を持ち寄り、地域の方に提供する地産地消を実践する施設。少量多品種を作付け生産し出荷するので、農業所得向上と地域農業の振興及び遊休農地の解消に寄与することが期待されている。

  • JA千葉 + JA習志野 ⇒ JA千葉みらい
  • 敷地面積:14,229.28平方m 建物:鉄筋造平屋建1,058.53平方m
  • 駐車スペース:200台 駐輪スペース:50台
  • 総事業費:9億円
  • 売り上げの15%を徴収。7億円/年の売り上げが損益分岐点
  • 18年度売り上げ:7.75億円 19年度売り上げ見込み:10.5億円
感  想

 この施設は兼業農家の収入を確立することを狙いとしている。平日にもかかわらず、駐車場は満員で大変な盛況だった。ただ豊橋の場合、専業農家の振興に役立つ施設が求められている。地元の期待に応えるためには、更に十分な検討が必要。

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