過去の視察[07年環境・経済委員会視察]
行政視察 2007.7.24〜27
彩の国芸術ホール(さいたま市)

  • 設立15年前に県民のための芸術ホールを、という要望が寄せられた
  • 平成5年7月芸術ホール運営を目的とする財団を設立
  • 平成6年10月オープン
  • 4つのホール
    • 大ホール 776席
    • 音楽ホール 604席(室内楽)
    • 小ホール 346席
    • 映像ホール
    • 稽古場、練習室、舞台芸術資料室
  • 建設費総額
    220億円(内土地代40億円)
大ホール
  • 客席数:776席
  • 舞台面積:約1,300u
  • 間口:約12.7〜14.5m
  • 高さ:9.0m
  • 奥行き:主舞台18.18m 後舞台18.18m
  • オーケストラピット:約60u
  • 楽屋数:小4室、中2室、大2室

音楽ホール

小ホール


練習場


映像ホール

練習室
感  想
  • 建設段階からの演劇プロの巻き込みが、使い勝手のよさの作りこみ、その後の関わりなどのため大切。
  • 維持費用の多大なことと生活への寄与度を考慮すれば、地方都市においては建設の優先順位は決して上位とは思われない。

こむこむ(福島市子どもの夢を育む施設)

  • 2005年7月建設。当初予定を上回り、2年で70万人を突破
  • 国鉄清算事業団の土地をNHKと共に取得
  • 建設費76.4億(内土地代は23億)
  • 運営は市の直営、指定管理者については今後の課題。正職員13名、嘱託11名、臨時13名
  • 開館時間は9:30から19:00
  • ドリームサポーターという施設ボランティアがある。登録は81名、毎日10名程度が出勤
  • 学習のねらいは、科学や文化に対する興味・関心を高めること。小学4年生は全員体験
  • 周辺施設の利用を促すため、専用駐車場、食事場所はない
  • NHKと隣接しており、当施設を利用した番組づくりがしてもらえる
  • 駅の近くであり、子どもが公共交通機関でこられる
  • 保護者は子どもを預けて、近くで買い物をすることもできる
基本テーマ
「子どもの夢」を基本テーマとした市民参加によるワークショップ型の
プログラム展開による多様な世代のコミュニケーション拠点の形成


展開方向
  • 学校や家庭では出来ない子どもの可能性を引き出す場を形成する
  • 市民参加型の運営による多世代交流拠点を形成する
  • 多様な人々が集まることによりまちづくりの核を形成する

にぎわい広場           わいわいホール           ボランティアビューロー

交流コーナー           子どもオープンスタジオ           子どもキッチン
この他の施設:情報検索コーナー、チャレンジウォール、子どもライブラリー、デジタルスタジオ、学習室
ITルーム、のびのび広場、ふれあい和室、つくろうの部屋、なぜだろうの部屋
プラネタリウム、企画展示室、常設展示室[全身型取り機、迷路、検疫所
バーチャル航海、竜巻発生装置、地球救出大作戦、操舵体験、重力変換機など]
感  想
  • ボランティアの活用が鍵であり、ボランティアの詰め所、運営会議への参加などが必要と感じた。

青森市におけるコンパクトシティの形成

 総合病院や図書館などの公共施設の郊外移転をはじめ、郊外開発による中心市街地の空洞化の進展に伴い、道路、小中学校、上下水道などの公共投資が増加した。豪雪地帯であることから、除雪費用も増大した。このような問題意識から、平成11年に策定した“青森都市計画マスタープラン”においては、都市づくりの基本理念を《コンパクトシティの形成》とした。

土地利用の方針
 雪対策や防災性を考慮しながら、分散しがちな都市づくりにかけるエネルギーの集約を図ることを都市整備戦略として、インナーにおける都市施設の集中整備等による市街地環境の向上を推進する。
 一方、ミッド及びアウターにおいては、コンパクトシティ形成に必要な計画的かつ秩序ある市街地整備にとどめることを基本とする。

土地利用の方針⇒ウォーカブルタウンの創造
  • アウガ(2001年開業)・・・商業・公共の複合施設の建設
     地下1階  新鮮市場、レストラン
     1〜4階  専門店
     5〜8階  公共施設(図書館、研修室)
     総事業費は185億、3年目から黒字に転換
     駐車台数522台、平均利用者数16,000人/日
  • パサージュ広場
      車がなく人が安心して「まち歩き」を楽しむ事ができる新しい商界隈を作り出す「パサージュ構想」を、先導的・モデル的に示すために整備した街区。また、将来中心商店街で商売を始めようとする若い意欲のある人のため、商業ベンチャー支援を行う。
  • 冬季バリアフリー計画
     融雪歩道、アーケード、歩道拡幅、電線地中化
  • 街中居住の推進
※郊外開発の抑制・・・郊外の切捨てではない。これ以上、街を広げないという主旨を理解してもらうようにしている。

アウガ 外観(以下その内容)        地下海産物品店           情報広場

図書館           青森公立大学まちなかラボ           託児施設
感  想
  • 合併により広域化する都市が増加している中、広域化による公共投資
    の増大を防ぐためには、都市構造の三層化は必要な発想だと感じた。

函館港の港湾計画
目標年次平成30年代前半

計画の方針
  • 物流機能の拡充・強化
  • フェリー埠頭機能の拡充・強化
  • 国際観光交流拠点の形成
  • 国際水産・海洋に関わる研究・交流空間の形成
  • 港湾施設の防災機能の向上
  • 親水空間・海洋レクリエーション機能の充実
  • 臨港交通体系の充実

感  想

  • 漁業と連絡船の町だったが、北洋漁業の衰退、連絡線の廃止により、夜景など観光の町を目指した。新幹線のルートから外れたことで新たな生き方を求められている。
  • 港の美しさ、市民との関わりの深さなど、三河港の課題となっているテーマについて模範とすべき点が多い。


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