メルマガ「きずな」
メルマガ「きずな」 No.168 8月3日

 7月26日に東三河8市町村議会議員の研修会が行われ、東京大学の金井利之教授の講演を聞きました。未来投資戦略2017をはじめとするアベノミクスの課題などについてのお話でした。結論は、地域経済が発展できるかどうかは地域の経営者が技術革新できるかにかかっており、それを可能にする社会基盤として必要なことは、住民が消費できる収入を持てる経済インフラ、面識のない他者を信頼できる社会インフラが必要とのことでした。行政のできることとすべきことをしっかりわきまえることが大切だと感じました。

◆6月議会一般質問の二つ目のテーマ「新しい公会計制度の有効活用の方策」について概要をご紹介します。
 総務省の通知に基づき、豊橋市では平成28年度決算から発生主義による統一的な基準による財務書類等を作成することとなっています。そこで、新たな基準による財務諸表作成の意義や活用の方策について聞きました。
 答弁では、その意義は固定資産台帳の整備をしたことにより団体間比較や施設間比較をはじめ、様々な観点から精度の高い財務分析が可能になることにあるとのことでした。活用については、適正な資産管理への活用、事業別の行政コストの把握により事業内容の見直しや翌年度予算への反映を考えているとのことでした。
 これに対して、新公会計制度の大きな意義は、全会計の連結による純資産の状態が把握できるようになることであり、「自治体の経営力を上げる」ことではないかと訴えました。また、現金異動を伴わない減価償却費や引当金が計上されることにより行政コストが年度間で平準化され、長期的な行政コスト構造が見通しやすくなります。そこで効果的な活用策として、長期的なそして全会計を連結した状態での財政規模や行政コスト構造等を目標として定め、それをブレイクダウンして、各会計の単年度予算の作成をすべきではないかと訴えました。
 2015年、地方創生等計画策定調査特別委員会で、2060年の人口33万人で自立した行政運営ができるかシミュレーションを行うべきではないかと質疑したことがあり、その時は検討するという主旨の答弁がありました。今回、このことについても確認しましたが、まだシミュレーションは行っていないとのことでした。今後もこのことについては、注視していく必要があると考えています。

☆☆☆ 豊橋市関連ニュースなど 7月10日〜8月3日 ☆☆☆

【7月10日】AIによる自立支援型ケアマネジメントの実現を目指して協定締結
 豊橋市と(株)シーディーアイ(本社:東京都中央区)が「自立支援型ケアマネジメントに関するセミナーおよび身体的自立支援を促進するAI導入に伴うケアマネジメント業務の変化に関する調査研究協定」を締結しました。自立支援に関するセミナーの開催、自立支援型ケアマネジメントの導入に関する共同研究を行い、来年2月にその分析を行い、3月に結果の共有を行う予定となっています。AIを実際に介護現場で使用する全国初の試みとなります。

【7月13日】お盆期間中のごみの臨時持込について
 お盆期間中は資源化センターへのごみの搬入により大変混雑し周辺道路の交通に支障が生じています。渋滞緩和のため、ご家庭から出る多量ごみについて、資源化センター以外の臨時持込場所を設けます。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/26954.htm

【7月25日】自動走行公道実証実験モニター調査の参加者を募集します!
 豊橋市では、愛知県が県下10市町において実施する「平成29年度自動走行実証推進事業」の実証エリアとして選定されましたので、公道実証実験におけるモニター調査の参加者を募集します。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/item/51341.htm

【7月26日】生活保護費における障害者加算の認定誤りについて
 生活保護扶助費の算定において、障害者加算の認定方法に誤りがあることが判明しました。障害者加算は、精神障害者・知的障害者の場合は手帳の等級ではなく障害年金の等級により認定すべきものですが、年金の等級による認定を怠り、加算金額を過大に認定する誤りが生じたものです。8月分扶助費の算定にて修正対応いたします。心よりお詫び申し上げ、今後、このようなことがないよう再発防止に努めてまいります。

【8月2日】IAAF世界陸上選手権大会パブリックビューイングの実施について
 8月4日より開幕するIAAF世界陸上2017ロンドンに出場する豊橋市出身選手を応援するため、パブリックビューイングを実施します。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/item/51506.htm

以上

2017年7月10日号

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